つくば市議会議員 金子かずお
週刊・新社会つくば 金子さん町を歩く 議会報告

週刊・新社会つくば
2022年8月17日 第1,263号 発行:新社会党つくば支部

世田谷区の不登校支援研修視察からA


 東京都世田谷区の教育委員会は、不登校はどの子にも起こりえる。ご自身のお子さん・お知り合いの方が「学校に行かない。い。」「学校に行きたくても行けない」と悩んだり、不安に思ったりしたときの相談先や支援を紹介しています。一人で悩まず、学校や教育委員会、関連機関の相談先や支援を安心して利用してくださいと「不登校の相談先と支援のご案内」のパンフを配布しています。

 世田谷区教育委員会では、こうした不登校を取り巻く状況の変化を踏まえ、総合的かつ計画的に不登校対策を推進するために、平成30年3月に「世田谷区不登校対策をアクションプラン」策定してきている。つくば市も生徒指導上大きな教育諸課題として山積しています。過日世田谷区教育委員会に研修に伺いましたので報告をいたします。

(2)公的な不登校支援について

質 問 ・家から出られない児童生徒への支援策について伺いたい?

世田谷区教育委員会

 世田谷区では、学校生活への不適応示し、家に閉じこもるあるいは閉じこもりがちな児童・生徒のよき理解者として、自主性の延長や社会性の発達を促進するメンタルフレンド派遣事業を実施しています。

 また、令和3年度から民間事業者との協働によるオンラインを活用した不登校児童・生徒に対する支援事業を実施しています。

 オンラインを活用した支援事業については、令和4年度も引き続き実施しており、学校への登校や教育支援センター(ほっとスクール)への通室へつなげる事業を実施しています。

 また、今年度から新たにほっとスクールに、集団活動が苦手な児童・生徒を対象に、より小集団」での活動を行う中間的な居場所を運営する予定です。

 このほか、家に閉じこもるあるいわ閉じこもりがちな児童・生徒のよき理解者として家庭を訪問し、自主性の身長や社会性の発達を促す支援や、ほっとスクールに通室する児童?生徒の学習や体験活動に対する支援を行うメンタルフレンド派遣実施を実施しています。また、家庭の状況によってわSSWによる支援を行うなど、多様な支援策を展開しています。

(教室のイメージ)
(教室のイメージ)

質 問 ・不登校専門の加配職員を配置していますか。予算は都か区かも教えてください。

世田谷区教育委員会

 東京都教育委員会において、構内における組織的な支援体制を構築し、不登校の未然防止や不登校の支援を図るための不登校対応加配教員」の配置があります。

 令和4年度は区内の6つの中学校に一人ずつ配置されています。


質 問 ・小学校・中学校内でのフリースクールは設置されていますか。

世田谷区教育委員会

 区内の各小・中学校において、登校はしているが教室へ入れず保健室や図書室などの別室を居場所としている児童・生徒への支援を実施しております。実施場所や実施内容は、各学校において様々ではありますが、教員等の支援を受けながら、オンライン授業の受講や自分のペースに合わせた学習等を実施しております。区では、昨年度より、こうした取り組みに対し、別室登校児童・生徒への支援を行う有償ボランティアである学校生活サポターを8校に配置しており(昨年度は5校)、区予算で、約500万円程度の報償費を予算化しています。


質 問 ・新たな不登校を生まないための取り組みで特徴的なものはありますか。

世田谷区教育委員会

 区では、子どもたちが自分の将来を描くため職場体験活動を行うキャリア教育の推進や、遊びや学びの体験を通じて探究的な思考を育むSTEAM教育展開など、各学校が魅力のある教育活動にとりでいます。

 今後、さらなる充実に向けて、児童・生徒の多様性や個性を認め伸ばし、自己有用感や自己否定を高めながら安心して通い続ける学校づくりを進めていきます。詳細は、別紙「第2次世田谷区不登校支援アクションプラン」を参照ください。

(学校のイメージ)
(学校のイメージ)

(不登校支援は続きます)

原爆の日・核廃絶を訴える


 6日広島市の平和祈念公園で、「原爆死没者慰霊式・平和祈念式が営まれ、長崎市も9日、長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典が営まれました。松井一美広島市長、田上富久長崎市長が核拡散防止条約への批准を推進する立場からアピールしたが、岸田首相は核拡散防止条約への取り組みには言及をしませんでした。




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