つくば市議会議員 金子かずお
金子さん町を歩く
週刊・新社会つくば 金子さん町を歩く 議会報告

平成21年3月議会一般質問内容


市原市長の施政方針の一部について

質問主旨・・・市長は新年度に臨む施策を2月27日に議会に示しました。様々に多く提案された中から二点の施策について伺います。

まず一点目は、今大きな社会問題化してきている雇用問題は、昨年の10月以来、自動車産業や電機産業、IT関連企業、各種の製造業で派遣切れの問題が発生するなど、国民生活や経済状況にも大きな影響が出てきている状況であり、このような状況を作り出してきた大きな要因は、1986年に労働者派遣法が施行され、1999年に医療や製造業など5業種以外で原則自由化となり、製造業では2004年に期限1年を上限に解禁されました。さらに2007年にその期限を3年に拡大し規制緩和の道を開き、継続雇用の道が閉ざされ2009年の今月末に雇い止めになる方々が不況と相まって派遣切れが発生する状況となってきたわけであります。

国においても、この難局を少しでも支援するとしています。地方自治体に対しても支援の輪を広げていくように要請も出され、それぞれの自治体において出来える施策は導入するとして対処が始まってきていると思い、その一環としてつくば市におきましても支援策が取られてきているわけであり、つくば市でも企業の撤退など生じている中、市長が市の景気や雇用対策に触れていることは重要なことと思い、期待をこめ具体的対策についての考え方を伺いたい。

次に、政策二期目の取り組みとして、「つくばの新たなグランドデザイン」「少子・高齢化」「環境・地球温暖化」「安全・安心」の問題のほか、TX沿線開発、都市基盤整備の老朽化、市民意識の違い、地域格差など様々な課題がある。としている。

つくば市は昭和38年に筑波研究学園都市建設の閣議了解以来、S43年に科学技術庁防災科学技術センターが研究機関移転1号として、S47年に花室地区公務員宿舎に第一陣の入居が始まり、S55年に43研究機関の移転が完了し、S60年には国際科学技術博覧会・いわゆるつくば万博が開催され、S62年につくば市が誕生し、H14年に茎崎町と合併、H17年TX開業などを経て人口も21万人を数えるようになり、目まぐるしく急速に発展をしてきた街であると認識をしていまが、そのような経緯から都市が建設され、多くの時と費用が費やされ、その時々の要望や政策に対応する形で対処されてきたことは、それはそれで良しとしても市長が述べるように都市基盤整備の老朽化については安全な街を作る立場からも早急に取り組むことが必要でありる。

また市長は市民意識の違いについても述べている。人口が21万人ともなると市民の意識にも変化が出てきます。私はこれまで7回の選挙を経験してきましたが、昨年行われた選挙でこれまでに無い市民の意識の持ち方の変化を感じた気がする。さらに地域格差についても触れていますが、地域格差についても個人差や地位差、地形差によっても異なりますが、つくば市の進む方向を示すものはつくば市総合計画であり、そのつくば市総合計画に即した基本的な考えでの地域格差論なのかによっても大きく論議に違いのでるものである。

そのようなことを踏まえて、都市基盤整備の老朽化、市民意識の違い、地域格差など様々な課題がある。としていることについて、どうとらえ、具体的対応についての考えを伺いたい。



国際交流について

質問主旨・・・ つくば市には多くの外国人が生活をし、日々の国際化に伴い多文化の共生社会に対応した取り組みも行政内で見受けられますが、つくば市では様々な機会に「国際都市つくば」をキーワードに国際化に対応していく姿勢を示している。

この地に居住する外国人が、生活を形成していくためにつくば市に何を求めているのか、どんな支援があれば生活しやすいのか、そんな身近なことから共生社会に対応した取り組みを進めていくことを基本に、世界の国々から来日してつくば市に住んで不安を感じない街にしていくことが大切な事と感じ、子どもが小さければ幼稚園や保育所の問題、小学校や中学校に就学や学習内容の対応、街を分かりやすくするための表示、文化・芸術・スポーツなどの交流事業など、どれに取り組んでも重要な課題であり、市のこれまでの国際交流について、また地域の交流について伺いたい。



高齢者対策について

質問趣旨・・・つくば市内の高齢者人口は毎年1.000人程度の増加が続き、高齢化率もH18年度は14.8%でありましたがH20年度は15.5%になってきている。高齢者人口はH22年度で33.249人を超え、高齢化率も16.0%と推計をしています。また高齢者人口の内訳では前期高齢者を17.547人とし後期高齢者を15.702人と推計して、高齢者の世帯状況は昨年の10月の数値で見ますと一人暮らし高齢者世帯は4.018世帯で高齢者世帯は3.811人で高齢者を含む世帯は13.777人となり、この二年間でいずれの世帯も増えてきいる。

それに合致するかのように介護保険の認定では、要支援と要介護認定者数が増えてきている状況です。介護保険のサービスについては今更述べる必要もありませんが、居宅サービスに地域密着型サービス、施設サービスなどに区分されて介護度に合わせた活用方法が取られている。

高齢者で介護保険認定を受けている方が5.000人ぐらいと聞きますが、介護が必要な方で介護保険の受給で安心できる場合も多くあると思いますが、介護保険はさまざまな介護が必要な方のための制度であり、介護保険を利用しないで、いつまでも元気で地域で過ごせる事が一番重要なことであり、高齢者が元気に地域で過ごせる施策がより充実していかなくてはならない。

つくば市では9つの課題を認識して高齢者福祉に携わっているが、高齢者がいききと穏やかにともに生きていくためには、今の高齢者福祉の政策が高齢者の生活に合致したものとなっているのか福祉計画に反映されていないが政策的に不足や不満が無いのかなど総体的に現状の総括が求められると考えられるがいかがか。現在実施されている制度について次年度に引き継ぐ政策や制度について内部検証の論議がどのように行なわれてきているのか。



ユニバーサルデザインの基本方針の対応について

質問主旨・・・ユニバーサルデザインの基本方針がH18年3月に策定され、つくば市政の様々な施策の中で生かされていると承知している。

この方針は策定される以前のつくば市の現状を認識し、この方針の策定目的を定め、そして基本理念に「誰でもが楽しく、暮らしやすいつくば市の実現」を目指し、方針を進めるうえで、市のできること、市民のできること、NPO・市民団体のできること、事業所・民間企業のできることについてなど市はこの方針に基づいた着実な推進を図るため、各施策の取り組みについて実施状況の把握に努める。としています。また、市民、NPO、市民団体、事業所、民間企業などには取り組みの期待を標記している。

ユニバーサルデザイン基本方針の第二章に施策、第三章に普及・推進を設け具体的な取り組みについて述べていますが、ユニバーサルデザインの基本方針が策定されて三年目を迎え、ハード面やソフト面において市政の中で各部署ではどのようにユニバーサルデザインの基本方針が定着し具体的にいかされているのか基本方針が策定されて以来の成果は。



つくば養護学校について

質問主旨・・・つくば養護学校の建設経緯と就学児童が急激に増えてきている現状については昨年の12月定例議会の質問と答弁で周知のとおりであり、つくば市議会でつくば養護学校の充実要望についての意見書が議会で採択され関係機関に送付され、県教育委員会から回答が寄せられました。意見書に対して回答が寄せられることは極めて珍しいことであり、注目をしている。

このことは、つくば市とつくば市教育委員会において相次ぎつくば養護学校ならびに茨城県教育委員会に要望書を提出したことに伴い、つくば市議会でもことの重要性に鑑み市議会では全会一致で採択した意見書であり、市や教育委員会が要望書を提出するのにあたり、つくば養護学校の教育環境の状況を充分に把握されての要望書の提出と行為を高く評価していますが、改めて提出時の状況分析について。



新庁舎建設と現庁舎の活用について

質問主旨・・・研究学園駅近くにつくば市役所の開所を一年後に控え新庁舎の利用体制等も合わせ準備が進められてきている。私は新しいつくば市役所の利用について感心を持ち、市民もどのような市役所になるのか関心を持つ時期にあるのではないか、つくば市役所の開所に向けた方針と方向性を市民に周知する時期を迎えていると思うが。




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